結愛ちゃんのエッチな誘惑
第11章 葛藤
手を洗ってから戻ると、手際の良い兄貴は夕飯をテーブルにもう並べ終えていて二人で夕飯を食べ始めた。
「腰の具合まだイマイチ?」
「いや?流石にバスケは出来ないけど、普通に生活する分には余裕」
「そうか……結愛の誘い断るの珍しいからさ」
「あー……その事なんだけど、俺……結愛の取り合い降りる事にした!」
「……え?何でだよ?結愛の事ずっと好きだっただろ?」
「そうなんだけど……なんていうか、俺も宏樹と一緒で結愛以外に好きな子出来た。この前うちに来たバスケ部のマネージャーやってる子」
「あぁ、あの子か……今まで勇翔が付き合ってた子にはいないタイプの子だったよな」
「そうなんだよ!一途ですっげぇ可愛くてさ……結愛はさ、やっぱり兄貴が一番合ってるよ。身体の相性的にも」
「俺は……いや、そういう事なら彼女大事にしてやりなよ」
兄貴は一瞬何かを言いかけて止めた。
兄貴もずっと結愛の事好きだったし、俺達が離脱すれば独り占め出来るしこれで万々歳だよな?
「あぁ!そうだ、結愛には俺から言うから」
「うん、俺からは言わないでおくよ」
夕飯を食べ終えて、食器を片付けて部屋に戻ると俺はケジメとして宏樹と同じ様に結愛の部屋に繋がるベランダの道を使っていない棚を置いて塞ぐと小春に電話を掛けた。