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結愛ちゃんのエッチな誘惑

第12章 繰り返し




勇翔に好きな子が出来たと聞いた時、結愛を独り占め出来るという事よりも先に昔の事を思い出して胸が痛くなった。


宏樹も勇翔も結愛とは付き合っていなかったわけで、結愛と俺達の関係がおかしかっただけだ。


次の日の朝は結愛は少し早めに勇翔と学校へ行った。



昨日の事を話す為に勇翔が誘ったんだと思う。



一時間目が始まる前に結愛にメッセージを送ってみるけど、既読が付くことなく授業が始まった。



結愛の事が気になって授業に集中出来ず、窓の外を眺めていると雨が降って来た。



…今日傘持ってないから帰りまでに止むといいな。



授業が終わってからも既読は付かなくて、俺は結愛と勇翔のクラスへと向かった。



教室に着くと勇翔はバスケ部の友達と談笑していて、結愛の姿が見当たらなかった。


「勇翔、結愛は?」

「え?兄貴のところ行ったんじゃないの?朝話して、下駄箱で分かれたっきりだけど」


それを聞いて俺は結愛に電話を掛けた。


しばらく呼び出しの音が鳴った後で結愛が電話に出た。


「……もしもしタカ君?」

「結愛?今何処いる?」

「んー……屋上で寝てたぁ」

「屋上って…雨降ってるよ?今行くから校舎の中入って待ってて」


すぐに屋上へと向かう。


屋上に着くと、結愛は校舎の中にはいなかった。



屋上の何もないコンクリートの上に寝転んで雨に濡れたままボーッとしているようだ。


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