結愛ちゃんのエッチな誘惑
第13章 好きな人
自習だったのでお昼休みになるとすぐに教室を出る事が出来て、私は待ち合わせの中庭ではなくて中庭まで一緒に行きたくてタカ君の教室へと向った。
教室の扉が開いていて、教室を覗くとタカ君がお友達と話しながら扉の方に向かって来ているのが見えた。
「結愛!?どうした?待ち合わせ中庭なのに」
「さっきの時間自習だったからぁ」
「わざわざ来てくれたんだ、行こうか」
タカ君は嬉しそうに笑ってくれて嬉しくなった。
教室を出ようとした時だ。
「貴也~」
「ん?」
教室からタカ君のクラスの人が駆け足で追い掛けてきた。
タカ君の事呼び捨てで呼ぶくらい仲良いんだ…
「出掛けるところごめんね~!さっきの授業でここわからなくて、放課後ちょっとだけ教えてくれない!?次の期末で赤点取るとマジでやばいんだよね」
「良いけど、今日委員会なんだよね」
「委員会終わるの宿題しながら待ってるからさ」
「ははっ!すごい気合い入ってるじゃん」
「笑わないでよー!本当に気合い入れないと卒業出来ないかもしれないんだから!」
その子はそう言ってタカ君の肩をポンと触った。
タカ君と仲良さそうに話してるところを見ると何だかモヤモヤする…
「わかったって、じゃあもう行くから」
「幼馴染みちゃん、貴也の事引き止めてごめんね〜」
そう言われて、黙って首だけ振ってタカ君と中庭に向った。