結愛ちゃんのエッチな誘惑
第7章 旅行
「あー…泊まりだよね?男しかいないし、結愛はやめといたら?」
宏樹が俺と同じ意見を言ってくれた事に少し安堵した。
「何でだよ?結愛も行きたがってんじゃん」
「いや、だってさ…」
宏樹は勇翔に何か耳打ちした。
「んー…まぁ、平気だろ」
「なんでダメなのぉ?結愛もイキタイ……」
「そうだよな?結愛も行こう!」
「…知らないぞ」
宏樹は少し複雑そうな顔をしながらそう言った。
この時は宏樹が何を心配しているかなんて想像もつかなかった。
「じゃあ、そういう事だから…」
勇翔の部屋を出ようとした時だ。
「あんッ…」
「え?」
結愛のそんな声がして振り返ると宏樹が慌てて結愛の口を塞いでいた。
「ごめん!結愛のノート床に落とした!」
一瞬結愛がエロい声を出したのかと思ったけど、気のせいか…
勇翔と結愛が二人で部屋にいる時、 たまにそういう声が聞こえるから付き合ってないけど、あれだけ恋人の様にくっ付いてるし、そういう事もしてんのかと思う事はある。
今は宏樹もいるのに、そんな事してるわけないか…
結愛とふと目が合うと結愛は目を潤ませながら俺に可愛い笑顔で笑いかけてきた。
俺は一応笑い返してすぐに部屋を出る。
危ない。
油断すると結愛に落ちそうになる…。
俺もノブも宏樹も勇翔も何度も結愛の事好きになった事があるはずだ。
俺とノブは学年が違うから他で気を紛らわせる事が出来るけど宏樹と勇翔は多分昔からずっと結愛の事が好きなんだと思う。
まぁ、勇翔は他に言い寄って来る子もいたようだけど…
あんだけ可愛くて人懐っこいからな…男なら笑いかけられたら勘違いするよな。