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触って、七瀬。ー青い冬ー

第23章 舞姫の玉章



「七瀬」


この声は


「起きて」


この声は、奴か?
…そんなわけ、ないか


「ふ…」

耳にかかる息

「っ…ー!」

腰にくる、ゾクゾクくる
どうしてかわからない
耳を遊ばれると全身が奮い立つ
思えば高梨に触れられてからずっと
体がずっと、待ち望んでいる


「耳真っ赤だ。感じた?」

「っ…!はっ…ー」

耳元の囁きは、僕の背中の中を駆け巡る
気持ちいい…

その声が望んだ人のものだと信じて、
目を開けたらいたのは突然現れた【兄】だった。

「おはよう」


僕と紘は、部屋の中で何日も過ごしたが
出られる気配はなかった。
なぜなら、部屋を出る条件、鍵となる石を
僕が飲み込んだから。

「死ななかった」

僕が言うと、紘は申し訳ないというふうに笑った


「まだあるよ。」

紘は飴を僕にくれた。
僕は従順に口を開けてそれを口に含んだ。

紘は四六時中、発作を起こしているみたいに体が熱くて興奮している様子だった
一日中僕の側にいて、僕の体に触れていた

ずっとどこかに紘の手があって、
どこかが熱くなっていた

飴のせいか気分は良くて、
僕の体もずっと熱くて
目が合って二人の気分が良かったら
いつでも行為に至った

「ここ、もっと敏感にしてあげる」

紘は僕の胸を好んで弄り
僕の乳首は紘の好きな勃起したまま収まらない
いやらしい形になった

紘に開発されて、乳首の刺激だけで飛びそうになって

「イきそう?」

紘は乳首を強く摘んでこねた
少し強すぎるくらいの刺激が嬉しかった

「痛くないの?」

紘は僕に深いキスを教えた

「あんたって本当はわがままなんだ」

紘は僕の耳に言葉を吹き込んだ

「構ってくれないと嫌なんだ。
ずっと誰かのモノでいたいんだ」

全部その通りで、僕はうなづきながら紘の首に抱きついた

「俺があんたを飼い慣らしてあげる」

紘の熱い息と舌が耳を侵食した
耳の弱いことは随分前にばれていたけど
そんな言葉で責めてくるとは予想もしていなくて
気の抜けていた体に深く突き刺さった


「あー、耳でイけちゃうの…?ド変態だね」

「いや…」

「犬のくせに口ごたえするの?生意気だから
お仕置きしてあげないと…イったらタメだよ」

紘は耳を舐めながら僕の乳首に筆をおいた

「はぁ…あ///やあ…っ」

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