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触って、七瀬。ー青い冬ー

第23章 舞姫の玉章



それを読んでいたことが父に知らされると、
間も無く私は兄たちの前で罰せられた

兄は私が罰せられるのを見るように強いられて、
私はとても申し訳なく思った

兄、サハルは私を慰めたが私は彼に嫌な記憶をもたせてしまったことを深く後悔した


「イヴァン、痛かったな」


サハルは少ない言葉だけで、後は泣いているだけだった

私は二度と父に私を罰せさせるような悪に手を染めないことを心に刻んだ

父も兄も、傷つけるのは私の本意ではないから


サハルと飴との事件は、私の中で最も重い罪の一つになってしまった。あれは二度と起きてはならないことだった。子供を作る以外に、あのような行為は認められない。その上あの当時、私はまだ正当な行為も認められていなかったのだから。


しかし私はたった一つ疑問に思った。


「サハル、本当はもっと上手に話せるんじゃない」

「…突然だ」

「うん、そうなんだけど
でも飴のことがあったでしょ。
サハルが父さんの部屋で飴を舐めたとき」

「あれは、…」

サハルは辺りを見回し、あの時のように私を倉庫に連れ込んだ。


「俺は確かに…話せる。
でもその事を父さんには知られちゃいけないんだよ
わかるか?」

私はわからなかったが、その時、またサハルが私と同じ言語を流暢に話しているのを聞くことができた嬉しさに押されてうなづいた。

「わかったら二度とそのことに触れるなよ。そうじゃないとまたお前を襲って父さんの部屋に送り込むことになるからな」

サハルは脅し半分、からかい半分で私にそう忠告したが私はその手がどう私をいじめてくれるだろうかと思うと、また脈打つ興奮を覚えた。

その興奮をサハルに伝えると、
サハルは首を振って私を私達の部屋に連れ戻した。


しかし、その頃問題だったのは私とサハルが禁欲できるかどうかではなく、他の兄達がどうかということであった。

あの事件以来、兄達は行為の存在、行為の方法を学んでしまったので日々の欲求の発散の仕方を覚えてしまったのだ

もちろん、情報が父に統制されているこの家で
行為を教わることは決して許されていなかったのだから

たった一人、サハルだけが行為の存在を知っていて
行為の方法も知っていた

だから兄達はサハルに知識をせがんだ

つまり、行為を要求した

サハルは拒んだが、数の問題で抵抗できなかった

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