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マンション前で立ちどまった俺たち。

今日は蜂蜜レモンをいただいたから
今度、何かお返ししたいな…
何が喜ばれるかな？

って考えていたとこ。


思いがけなくメグに家に招待されて、

えっと俺、
お菓子も何も用意なんかしてなくて

そのあたりにもケーキ屋どころかコンビニだって見当たらない。

ちょっと行って買ってこようかと思ったけど、

俺は小銭しか持ってない。


自宅に帰れば
俺の夕食はあるだろうけど、

両親が離婚して
きょうだいとも離れたメグのこと

他人事とは思えなくて。

"寂しい"って言ってるのにほっとけない。


いつかの自分と重なって

「じゃ、甘えようかな」

そしたらメグが
とっても可愛い笑顔になった。