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本気になんかならない

第18章 いたよ?

チビッ子ふたりが
弓を引いて矢を放つ真似っこをして遊ぶなか、
帆澄が答える。

「いたよ?
兄貴、恥ずかしがると思って
声かけなかったけど」

「こっそり見られてるほうが
恥ずかしいよ」

「そうかもね。
帰りに声かけようとは思ったけど、
兄貴ったら可愛いコと良さげな雰囲気だったし。

それに、紀ちゃんもいたよ?」

そう言うと、
帆澄はソファに腰をおろした。

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