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本気になんかならない

第5章 レスポワール

やがて入ってきた彼女。

「何ー?マスター、仮面して?」

「入り口に書いてあったろ?今夜は仮面バレンタイン。なかなかシャレてるだろ?」

「お客さんもつけるの?」

「自由だけどね」

体型を適度に拾う白いセーターに、ロゼっぽい膝丈のスカート。裾からレースが覗いていてドキッとさせる。
そして、トートを肩にかけて。

…大学で使う用に渡したのに、、。
今度、キレイ目バッグを買ってあげよう…。

俺はこの時点ですでに恋人気分だった。
だって特別なこの日を、俺のためにあけてくれて、俺のあげたトートを持って。なおかつ、俺好みの格好で現れて。

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