本気になんかならない
第39章 幸せ所有格
初めては私も、喧嘩中のふたりを落ちつかせようと気をもんだのだけど。
夜が開けてみれば、いっそうの仲良し夫婦におさまってるから、ふたりに任せるのがいちばん。
と思ってたら、ふたりの喧嘩に慣れていない妹が、兄の頭をティッシュケースでパコンと叩いた。
「もうっ、お兄ちゃんったら!
一所懸命、選んだんでしょ?お義姉さんに似あうものを。
お姉ちゃんの彼だって、お兄ちゃんと同じ思いだったに違いないんだから、指輪をけなすのはナシ!
それに、お姉ちゃんの話がまだ、終わってないでしょお?」
たしなめられて、兄は気に入らない表情ながらも「悪ぃ」と呟いた。
夜が開けてみれば、いっそうの仲良し夫婦におさまってるから、ふたりに任せるのがいちばん。
と思ってたら、ふたりの喧嘩に慣れていない妹が、兄の頭をティッシュケースでパコンと叩いた。
「もうっ、お兄ちゃんったら!
一所懸命、選んだんでしょ?お義姉さんに似あうものを。
お姉ちゃんの彼だって、お兄ちゃんと同じ思いだったに違いないんだから、指輪をけなすのはナシ!
それに、お姉ちゃんの話がまだ、終わってないでしょお?」
たしなめられて、兄は気に入らない表情ながらも「悪ぃ」と呟いた。