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本気になんかならない

第40章 My own decision

冬の夜の始まりは早く、彼に伝える。

「結婚前提を取り消してほしいの」

理由は、、
兄が反対してるから……なんて言ったら、

兄に会って認めてもらおうって奮起するでしょ?
今や、彼を犯罪者扱いしている兄の悪言を浴びせることになる…

優しい彼を傷つけることになる。

そんなことになって結局、ぐちゃぐちゃに別れるくらいなら、今、"結婚できないから別れる"ほうがいい。


「私、結婚に懲りたの」

臆病な私が選んだのは、そんな言葉。


彼が戸惑ってる。

紗波のこと、私のこと
きっと、たくさん考えてくれたんだ。


ごめんね、ウソをついて。

だけど、私との結婚なんて、あなたにとってはマイナスなのよ。

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