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本気になんかならない

第6章 最後の夜

俺が触れるとピクッと震える。そして、甘い息を吐く。鼻に抜ける狂おしい声。

彼女を初めて抱いたその日から、俺のなかにただよい続ける。
俺の脳裏をかきみだす。

もっと声を聞きたくて、俺の舌も俺の指も、彼女の身体を這いまわる。

たわむれの水音を、欲情の耳に響かせて。
キミを奏でる。

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