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好きだって気づいたとき

第20章 これもひとつの思い出

て言うか、そんな話こいつにしたことないのに、何で知ってるんだ?
それになんかこいつ、俺が転校してして仲良くなって付き合ってきた時と全然雰囲気違う。
違うというか何か話し方に角があるというか、トゲがあるというか・・・


「またこれから同じ大学になったわけだし、今まで通り仲良くしようよ。
そっちの遼太君も、同じ名前って事で、友哉と3人仲良くしてよ」

「あぁ、そうだな。よろしく頼むわ」


俺は何だか素直によろしくと言えなかった。


「あっそうだ、友哉家出たんだよね。
遊びに行ってもいい?」

「それは・・・」

「こいつ俺と一緒に住んでるからそれはちょっと無理かな。
そんじゃ、俺たち行くは・・・行こっ、友哉」

「うん・・・じゃあ涼太、またね」


遼太は俺を連れ去るようにその場を離れた。


「友哉、そっちの遼太ばかりじゃなくて、俺とも今まで通り遊ぼうな」


早歩きで涼太から離れていった。


「俺、あいつ嫌い」

「会ったばかりなのに?」

「嫌な予感がするんだよ」


こいつの感はよく当たる。
それは俺が1番知っている。


「友哉・・・」

「何?」

「友哉の事は、俺が守ってやるからな」

「自分の身くらい守れるよ」

「バカ、そういう事じゃないんだよ」


まさか俺は、また自分の身に一波乱起きるなんて思いもしなかった。






……end

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