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好きだって気づいたとき

第2章 卒業記念

遊園地へ行った時の写真を見ながら、ふと思お出した。


「遼太さぁ、絶叫マシーン乗ったじゃん」

「うん乗った乗った。
あれ超怖かったよな。面白かったけど」

「その時さ、あのさ・・・え〜と・・・」

「何だよ」

「だから愛里と乗ったじゃん?
変わった事・・・なかった?」

「変わった事って?」

「え〜と・・・
お前俺の考えてる事わからない?
いつもみたいに伝わらないかな?」

「エスパーじゃないからわかるか!」

「・・・まぁいいや。
変わった事がなかったならそれでいいや」

「変な奴だな」


あの時の愛里との事を聞くことが出来なかった。
友梨耶の話だと愛里は遼太の事が好きだって事だけど、告白されたかどうか、何だか凄く気になる。
でもストレートに“告白された?”なんて聞けない。


「そう言えば知哉、お前もしかして友梨耶に告白されなかったか?」

「えっ・・・そんな・・・なっ、何で?」


やっぱコイツ、エスパーだよ。


「その驚き方は、告白されたな」

「・・・うん、まぁ」

「で、どうしたの?返事はしたの?
ねぇ、友梨耶と付き合うの?どうするの」


何だよ遼太、めっちゃ根掘り葉掘りきいてくるじゃねぇか。


「何か今はよくわかんないからって言った。もし中学生になっても気持ちが変わってないならって言っておいた」

「それって断ったって事?」

「そう・・・なるのかな?」

「そっか、そうなんだ・・・ふぅ〜ん」

「何だよ、そんなに気になるか?」

「べっ、別に気になるって言うか、愛里が友梨耶がお前の事好きだって言ってたから、もしかしてって思っただけだよ」

「じゃあお前は・・・あっ、まぁいいや」

「何だよ、気になるから言えよ」

「もぉいいってば」

「何だよ言えよ」


俺の服を掴み揺すってきた。


「あっ、何だよ2人共来てたのかよ」


雅人と健人がやって来て、久々に遊んだ。



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