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好きだって気づいたとき

第4章 夏祭り

早いものであっという間に一学期が終わり、夏休みに入った。
みんなそれぞれ部活があって、なかなか会うことが出来ない。
ある日の部活帰り、遼太も部活が終わって一緒に帰ることに。


「知哉、宿題進んでる?」

「ほとんど終わらせた。
後は課題だけだよ」

「お前すげぇな。俺なんかまだ全然だよ」

「早くやんないとあっという間だぜ」

「わかってるんだけどさ・・・
わかてはいるんだけど、なかなか・・・」

「遼太この後何か用事あるの?」

「いやっ、別にないけど・・・」

「じゃあ俺ん家に宿題持ってこいよ。
一緒にやろ!」

「本当!?
でもせっかくだから、遊びたいな」

「いや、今の場合せっかくの使い方、間違ってると思うな」

「・・・わかったよ。
持っていくから一緒にやろう」


約束通り、宿題を持って家へ来た遼太。
何を急いでいたのか息を切らし、汗だくでやって来た。


「さぁやろうぜ・・・すげぇなお前。
マジで全然やってないじゃん」

「いやぁ、凄いなんて・・・」

「バカッ!
別に褒めてるわけじゃねぇよ。
少しはやってあるかと思ったからさ。
俺が言わなかったら、まだやらなかっただろ?」

「んっ?うん・・・たぶん」

「ったく・・・まぁいいや、やるぞ」


すぐにふざけようとする遼太を何とか落ち着かせて、宿題のほとんどをやらせた。


「ふぅ・・・かなり進んだな」

「あ〜、疲れた疲れた」


ゴロンと大の字に寝転がった遼太。


「今日はこの辺にしとくか?」

「もうやめよ。
しばらく宿題見たくないよ」

「また部活ない時に一緒にやればいいよ」

「え〜・・・やりたくない」

「バカッ。ダメに決まってるだろ?
ジュース持ってくるから待ってて」

「は〜い!」



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