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好きだって気づいたとき

第8章 初彼女

あれからもあのマンションに行こうと誘われ、屋上へ行きキスをした。
部活がある時も終わるまで待つようになった。
世の男子はわからないけど、俺はあまりしたいとは思わない。

年を越し、春休みになり、遊びにおいでと家に誘われた。


「おじゃまします。
お家の人はお仕事なの?」

「お母さんの実家に行ってて、今日は帰ってこないんだ」

「ふ〜ん・・・」


部屋に入るとやっぱ女の子の部屋だね。
可愛らしくて、何かちょっといい匂いがする。
お菓子を食べ、ジュースを飲んで話していると俺の横に来てベッタリとくっついてきた。


「ねぇ友哉、たまには私からじゃなくて友哉からキスしてきてよ」


言われるまんま、俺はキスをした。
でもいつもと違った。
何か生暖かい物が唇に触れたと思ったら、俺の唇をこじ開けて友梨耶の舌が入ってきた。
びっくりして唇を離した。


「どうして止めたの?」

「どうしてって・・・」


戸惑っていると俺の手を握り、自分の胸を触らせた。


「なっ・・・何を・・・」

「もう付き合って半年くらいになるから、もうそろそろこういう事も・・・ねっ!」


驚いて手を離すと、今度は俺の体を触ってきた。


「本当は友哉も、私とこういう事したいんでしょ?
ただどうしていいかわからないだけなんだよね」


何だよ・・・こいつ何言ってるんだよ。
友梨耶の手は俺の下半身を触りだした。


「友哉、気持ちいい?
私と一緒にもっと気持ちよくなろうよ」

「待って待って・・・駄目だって。
ちょっと・・・待って・・・あっ・・・」


俺は友梨耶にされるがまま、大人の階段を1つ上がってしまった。



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