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変態センセイの愛人

第7章 教えて、センセイ……




ドキドキしながらぎゅっと目を閉じて北大路さんが打ち終えるのを待つ。


私より断然速いタイピング音が聞こえる。


その音が消えた後にゆっくりと顔を上げてモニターを見た。


【オレのことを信じられませんか?】


イエスでもノーでもない答えだった。



彼女か奥さんがいないなら、いないと言えるはずなのにどうして曖昧な答えを出すんだろう。


これでは隠してるようで疑ってしまう。


【信じてるけど、女除けか既婚のどっちだか分からないから】


【矛盾してますね】


お互いに打って、消して、パソコン上で会話を進めていく。



【付き合っていくのに引っ掛かるから教えて欲しいの。こっちは不倫してるんないかって疑っちゃうんだから】


【そうだったんですね。すみません。本当は結婚していま_】


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