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変態センセイの愛人

第8章 指輪




「汚くてごめんなさい。こんな格好じゃ恥ずかしいし、今すぐ着替えて片付けるから待ってて」


「いえ、長居するつもりはないのでこのままで大丈夫です」


女子力が皆無の部屋に北大路さんが正座をする。


台所にお茶を取りに行って戻ってくるとその顔つきは変わらず険しかった。


何を言いに来たのか怖くなって、ほんの少しだけ震えた手でコップにお茶を注いで北大路さんに出す。


「どっ、どうぞ……」


「ありがとうございます。実は昨日、有村さんがスクールを休まれたのでオレのせいかなって思って謝りに来ました」


「えっ!?昨日休みじゃなかったの!?」


「休みなのは来週ですけど……」


「あはは……。スケジュール見るの間違っていたわ……」


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