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変態センセイの愛人

第8章 指輪




「はぁー…、それなら良かったです。もう来てもらえないかと思って焦りました」


「私もセンセイにここまで心配してもらえて嬉しいわ。わざわざ来てくれてありがとね」



本当に、来てもらえて嬉しかった。


もう二度とこうやって二人っきりで話せないと思っていたから。


「あの、申し訳ないんですけど……。有村さんは婚活なさってたんですね。パソコンの画面見えてしまいました」


「えっ!?閉じてなかった!?」


テーブルの上に置いてあるノートパソコンの画面は婚活サイトの登録画面のままだった。


焦った私は急いでノートパソコンを閉じて隠す。


「これは……。……もう三十間近だから結婚したいのよ……」


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