テキストサイズ

変態センセイの愛人

第8章 指輪




下手な言い訳をするのが面倒になっていた。


だらしのない格好にぐしゃぐしゃしている髪、散らかっている部屋。


これでは可愛い女の子に出会いがある先生に振られてもおかしくない。


「だからこの前のことも分かってあげられなくてごめんね。……私は結婚に繋がる恋がしたかったのよ」


言いたかったことをやっと伝えられてスッキリはした。


でも北大路さんと付き合ったことを否定してしまっているようで複雑な気持ちもあった。



「それじゃあ、結婚したいと思ってオレに告白してきてくれていたんですね」


「ええ……。指輪をしてるのに大分前から気づいていたのにひとりで勝手に舞い上がってごめんなさいね」


ストーリーメニュー

TOPTOPへ