
変態センセイの愛人
第2章 先生
「有村さんは仕事でパソコンを使われるんですか?」
「一応使ってはいますがさっぱりです。後は入力してもらったものを見るとか……」
「そうなんですね」
「北大路さんはどうして前の仕事を辞めたんですか?」
しまった。
調子にのってナイーブな質問をしてしまった……。
「……すみません。今のは聞かなかったことにしてください」
「パソコンのことは好きなんですが、本当は直すより誰かに教える仕事をするのが夢だったんですよ」
私の失言にもしっかり答えてくれるなんて優しい……。
ますます好きになってしまい、ニヤケまくりで頬が疲れてくる。
「夢を叶えられて素敵ですね。北大路さんは今、おいくつなんですか?」
