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変態センセイの愛人

第2章 先生




「二十四です」

「若っ!!」


「有村さんはオレと同じくらいかなって思ってましたけど」


「私は……もう少し上かしら、あはは。でも五歳も若く見られて嬉しい。……って、歳をばらしちゃったわね」


「はははっ。有村さんって面白い方なんですね」

「って、ごめんなさい。馴れ馴れしく話しちゃって」


「別に気にしませんよ」

気にしないのが年齢だったら良かったのに……。

ここまで年上の女は恋愛対象外だろうな……。


でもこの会話のおかげで少しずつ距離を縮めていくことができた。


通い始めてから八回を超えた頃は、授業が終わった後にも話し掛けに行きやすくなった。

そして、ずっと言いたかったことを思い切って聞いてみる。


「ねえ、北大路さん。ランチでも一緒にどうですか?」


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