
変態センセイの愛人
第7章 教えて、センセイ……
「え!?私ですか!?」
ひとつ前の列の机に座っていた髪の毛が薄い年配の男に話し掛けられた。
仕方なく立ち上がって、その人の席に向かう。
なんで私がハゲ親父に教えないといけないんだ。
話し方が遅い女の先生が来てから聞けばいいものの。
「えーっと、そこはですね。ここをドラック&ドロップして……」
でも北大路さんに教えてもらったおかげでハゲ親父が分からなくてつまづいていたところは分かる。
不純な動機で通い始めたけど、通う前より私のパソコンスキルは格段に上がっていた。
「可愛いお姉ちゃんに教えてもらえると分かりやすいねぇ」
