
ショート・ショート
第1章 1.主従関係
もしかして場所を間違えたの?
送られた場所を見るけど誤りはない。
不思議に思いながらも、私は見知らぬ彼がいる席に座った。
「間違えてないですよ、」
不思議そうにしてたのだろうか、彼はそう言葉を投げかけた。
少し安堵をしつつ、違う疑問が湧く。
「私の両親の知人でしょうか?」
彼は微笑みながら頷く。
爽やかな笑顔に思わずときめく。
今さらだけど、顔整ってる。
こんなレベルそうそういない。
はっきりした顔立ちで、身だしなみもよくて生まれの良さが出ている。
こんなのが大学にいたら絶対惚れてる。
