
ショート・ショート
第3章 3.溺愛彼氏
「ほら、これがどこのちびじゃない?」
ベットに俺も入って、
彼女を包み込むように抱きしめた。
大きさの差は歴然。
頭一個なんて余裕だ。
ーートントン
「ケーキ持ってきたよ〜」
がばっ
彼女は勢いよく立ち上がって、
俺を押しのけると
部屋のドアをあけた。
「唯ちゃんいらっしゃい〜」
「こんにちは。
おじゃまさせてもらってます。」
一礼すると渡されたケーキを受け取る。
「いつもありがとうございます!
私、おばさんのケーキ "大好き"なんです。」
お母さんは唯の言葉に満足げに
部屋を出て行った。
