
ショート・ショート
第1章 1.主従関係
ありえない。
ありえない。
ありえない。
涙がじんわり浮かぶ。
ホックを外して、上を脱ぐ。
そして、下も脱いで、私の身体の全てが見えるようになった。
恥ずかしくて、なにも考えきれなかった。
「そこに立て。」
彼はベットに座りながら、彼の近くを指差した。
すると彼は自分のズボンを脱いで、乱雑に床に投げ捨てた。
そして、パンツも脱いで、彼のアレを自ら指差す。
「咥えろ。」
なに言ってるの。
感情を抑えて、
ゆっくりと言いかえす。
「嫌です、そんなの。」
大きくて太いソレは床を向いている。
初めてみるソレは生々しく感じた。
興味より、怖さが脳内に駆け巡る。
