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架空ストーリー

第1章 『Fleur mystique』

5月の空は早朝に灰色と水色の空を見せ、夕方には紫色の空を見せてくれる。





「君さ、絵のモデルになってくれないかな?」


「え…私?」


「そこの椅子にただ座ってくれてたらいいんだよ」


日の射す窓を少し上に開けた彼は、部屋に風を送りながらそう言った。


私がその椅子に近寄ると、了解を得たと感じた彼は動作を早めた。

「あ、ちょっと待っててね」

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