『架空ストーリー』第4章「『Voix du soir』」 30ページ - ちょっと大人のケータイ小説
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架空ストーリー

第4章 『Voix du soir』

私たちは商店街を一緒に歩いた。


香也さんとはバイト先で何度か帰りが一緒になって途中まで話しながら帰ったことあるけど

こういう風なかたちで人目の多い場所を歩くのは初めてだ。


この商店街では七夕の時期になると近くの川で花火大会があり、それで浴衣を着た女性が多く歩くらしい

それにあわせてアーケードの天井も装飾されて通りはカップルで賑わう。



話しながら向かう人をよけたり、よそ見してたりすると不意に軽く手がぶつかったり

それをあまり意識しないようにつとめたり

いつか私も香也さんと七夕に一緒に歩けたら



…浴衣ってあまり好きじゃないんだけどなぁ




「たこ焼きなんてどう?
食べない?
ここのうまいよ」


美味しそうにしてくる笑顔


「食べたいです!」

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