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架空ストーリー

第4章 『Voix du soir』

「ホントおいしいですね。ここのたこ焼き」

うまーいうまい


「でしょ?
けっこう前からハマってかよってんだよね」


私たちは店の前に置いてある腰掛けに座りながら食べていた。


あっ
あれ隣のクラスの女子だ

ひとりだ

買い物?

この近所に住んでるのかな?


明日、学校でさっちゃんに会ったらいろいろと報告しないと

今日のことはもう話してあるし



「みなもちゃんて霊感とかあるの?」


たこ焼きを半分くらい食べ終わった香也さんは一息ついて私にそう言った。



私は口の中にまだ残っていたたこ焼きのたこを行き交う人を見ながらゆっくりと噛んだ。


返答に迷っていた。

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