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ボーイフレンド♡~友情から恋へ発展していく物語~

第3章 ~幼少期から中高生時代〜

そうこうするうちに、
教室の掃除も終わり――


「リョウちゃん。何か、ジュース買ってきてよ」


少し甘えた声で言ってみた。

「ゲッ! 何で オレが?」

と、リョウちゃんはギョッとした表情。


「何? …その顔」


リョウちゃんのその嫌そうな顔に
ちょっとイラっとしたんだけど。



「昨日、掃除当番 サボったでしょ?」

…って

“昨日の仕返し”っていうふうに
悪戯っぽい笑みを浮かべて言ってやった。


「お前、いつから人使い 粗くなった?」


リョウちゃんは、しかめっ面をして
私を睨みつける。


「いいのかなぁ~ 先生に言いつけちゃおうかな~」


まるで脅迫犯みたいだな~って思いながら、
リョウちゃんに目を向ける。


「分かったよ。で、何がいい?」


リョウちゃんは、とうとう折れて
買いに行く羽目になった。


「えっとね…… オレンジジュース」


素直に従うリョウちゃんに
何だか嬉しくなって思わず、笑いがこみ上げる。



「高校生にもなって、オレンジジュースかよ。
 …ったく、”お子ちゃま” だなぁ~」


リョウちゃんは、『お子ちゃま』のところを強調して
教室から出て行った。



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