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ボーイフレンド♡~友情から恋へ発展していく物語~

第3章 ~幼少期から中高生時代〜

「…ん? どうした…?」


真っ赤な顔をして俯いている私に気づいたのか、
リョウちゃんが不審な顔をしている。


別にって、言いかけようとしたのだけど。
先に、トオルくんが…


「別に。ただ、”普通に” 話してただけだよ」


え…
普通に……?
って


「普通に」を強調して言ったトオルくんは、
リョウちゃんの不審な表情にも冷静だった。


もうっ!
トオルくんの嘘つき……っ!!


そう思ったけど、リョウちゃんには
表情を読まれたくなかったので、黙っていた。



だけど、
リョウちゃんには何もかもお見通しだったようで。


「トオル あんましからかうなよ。この子
まだ “お子ちゃま” だからなっ」


ぽんぽんと私の頭を軽く叩いて、
リョウちゃんは
ニヤッと、悪戯っぽい笑みを浮かべて言った。


「べ、別にお子ちゃまじゃないもん」




トオルくんは、リョウちゃんにとっては
初めて普通に出来た男友達。

トオルくんとは、あまり会話したことがなかったけど。
同じクラスになってから、私にも話しかけてくるようになった。

と、いうよりも………

女の子だったら、「全員に」って言った方が正しいかもしれない。

そのころから、他の同級生よりも落ち着いていて
大人っぽかったトオルくん。

そのせいか、
学校ではかなり目立ってて多くの女子に注目が集まっていた。

ただ、“プレイボーイ”というレッテルを貼られているせいか、
男子の間では『遊び人』『女ったらし』っていう
ウワサも広まっていた。

それがなければ、完璧のはずなんだけど。



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