テキストサイズ

ボーイフレンド♡~友情から恋へ発展していく物語~

第3章 ~幼少期から中高生時代〜

ある日の放課後…――

同じクラスメートになった縁もあってか、
トオルくんとリョウちゃんと3人でお喋りをしていた。

ちょうどそのとき、
勢いよく教室のドアが開いたかと思うと…―
突然、もの凄い形相をした女子生徒が飛び込んできた。


「トオル!! 
あんた、また女の子クドいてたでしょ!?」

「げっぇ! ユウコ……!」


「ユウコ」と呼ばれたその女子生徒は、
頭に血が上っているみたいだ。
今、鋭い目つきでトオルくんを睨み付けている。


河合 裕子(カワイ ユウコ)

この日が初対面だったんだけど……
後に、私の強い味方になってくれる大事な親友。

当時は、
明るい茶色系に染めた長めのストレートの髪をポニーテール風に纏めていた。

綺麗な顔立ちをしているけど、見た目が派手なため、近寄りがたさを感じた。



え…
何……っ!!
すごい迫力………


「お前… あの娘(コ)には、弱いのな~」


リョウちゃんは、もう既に見慣れているみたいで
大してあまり驚きもせず、2人の葛藤を眺めていた。


「ねぇ いつもこんな感じなの?」


リョウちゃんの耳元で小さい声で訊いてみた。


「あぁ もう慣れっこだよ。
でも、今日のはまだ甘い方だぜ」



えぇ~~~~
いつもは、もっとすごいの~!?


あまりの驚きに
思わず、大声を出しそうになった。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ