テキストサイズ

ボーイフレンド♡~友情から恋へ発展していく物語~

第3章 ~幼少期から中高生時代〜

ユウコとトオルくんの出会いは、まだ二人が“中学生だったころ”…ていう話をリョウちゃんから聞かされた。

そのころ、トオルくんとユウコは別々の学校に通ってて、顔も名前も、お互い知らない。

そんな二人がどうやって出会ったのかというと、
「遊び人」の癖が直らないトオルくんのナンパだったらしい。





「…あ、そういえば…… ユウコが、しょっちゅう
うちのクラスに来てたなぁ」


一年前のことを思い出したのか、
リョウちゃんがこんな話をしてたっけ。


高一のとき、他のクラスだったユウコは、毎日、休み時間になるとトオルくんたちのクラスへ来て、女子に人気があるトオルくんの周りを常に監視していたらしい。


「家柄が、ものすげぇ~ 金持ちらしいよ」


リョウちゃんが言った言葉にも、
「へぇ~ そうなんだぁ」
…って、そのときは何気なく応えたんだけど。



どれくらいすごい家柄のお嬢様だってことを
実際、全く分かってなかった。


ユウコは、見た目は少し派手だけど
「お嬢様」だって感じが全然、しない女の子だった。

だから、普通に友達として接していた。


だけど……
トオルくんとは、相変わらず痴話ゲンカばかり。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ