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ボーイフレンド♡~友情から恋へ発展していく物語~

第3章 ~幼少期から中高生時代〜

4人で行動するようになってからは、毎日が楽しかった。
そのころが、多分 一番楽しかったのかも……?
もし、時間を戻せたら…――
もう一度、やり直せるのに…―――



「サオリちゃん!
いつになったら”デート”してくれるの!?」

「ひゃっ!!」


突然、机の上をバンっ!って叩く音がして、ビクッとなった。


ふと見上げると、
トオルくんが焦れったそうな顔をして、見下ろしていた。


「電話番号とか、訊いてもいい?」



え…
この前、言った“あれ”って
冗談じゃなかったの?


初めてトオルくんと話した翌日、
『“デート”しようよ』って口説かれたことを思い出した。
でも結局、上手く断れないまま…そのままになっていたんだっけ。


「今日こそは、応えてもらうからねっ」


うぅ~ もう逃げられない~~~~
何て 応えたらいいんだろ……?


動揺しながらも、口を突いて出た言葉は…――


「トオルくん。た、大変ねぇ~ 
あれだけの女の子たちの誘いを断るのも……」

と言ってみて、すぐに後悔する。

さっき、
何人かの女子生徒たちに言い寄られていたトオルくん。
てっきり、断るのに手間取っていると思ってた。

だけど、実際は違ってた。



「断る? オレ、断ったことないけど」

って、あっさり応えられた。



え………
もしかして、全部受けてるってこと???


「そんなこと心配しなくても大丈夫だよ」


別に、心配してないけど……


「サオリちゃんが“デート”したいって言ったら、
ちゃんとスケジュール空けとくからね」


あ~ そういうことね。
だから~
そうじゃなくって………



予想外の展開にどうしていいか分からず、
どぎまぎしてしまう。


やっぱり、この人 苦手~~~



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