テキストサイズ

ボーイフレンド♡~友情から恋へ発展していく物語~

第3章 ~幼少期から中高生時代〜

何だろう……?
すっごい人だかり。


「おっ!
そろそろ サッカー部の練習が始まるな」


見るとそこだけ、まるで”アイドルのサイン会か“って思うくらい、女子たちの取り巻きでいっぱいだった。



「知ってた?
トオル サッカー部なんだぜ」

「へぇ そうだったの〜?」



そうか。

そう言えば、去年もこんな光景みたんだっけ。
あのときは何の騒ぎかな?って、思ってたんだけど……
今思えば 納得。



「トオルくんってすごいよね〜
あれだけの女子の誘いを断ったことないって」

「あぁ そうだな。
オレには、本気(マジ) 真似出来ないけどな」


真似して欲しくないけど。

それに……

リョウちゃんがこんなタイプだったら、
サオリが困るよ〜



ちょうどそのとき、
サッカーボールが転がってきた。

「よっ!と…」

リョウちゃんがそれを軽く受け止めた。


「去年、トオルにサッカー部に入らないかって
誘われたんだけど……」

「せんぱ~い! ボール取ってくださ~い」


新入生らしい部員が、こっちへ向かって手を振っている。


「OK! 行くよ~!」


華麗なボール裁きで、サッカー部のグラウンドへ蹴った。

それを見た部員たちは、
「すげ~」ってビックリしていた表情だった。

元々、運動神経が良かったリョウちゃん。
中学のころは、”空手部”に入部して、全国大会で優勝したこともあったんだよね。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ