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ボーイフレンド♡~友情から恋へ発展していく物語~

第3章 ~幼少期から中高生時代〜

でも、何で辞めちゃったんだろ……?

前に訊いたときは、「生活の為」だとか言って、高校に入学したと思ったら、さっさとアルバイトを始めちゃったし……――


「じゃぁ 行こっか」

リョウちゃんが、先に歩き出した。


今のリョウちゃんは、
中学のころとは比べものにならないくらい優しくなった。
こうやって毎日、一緒に帰ってくれるし。

あのときは、反発してばかりだったもんね。

リョウちゃんは、サオリのこと……
どう思ってんだろ…―?


ふと、リョウちゃんの後ろ姿を見ながら、そんなことを
考えていたら……


「歩くのが遅い」って、私の手首を掴まえた。


そのとき、ほんの一瞬だけ… 胸が高鳴った。


ドキドキドキドキ……


何…―?
初めて感じる胸のときめき……?


そっか…
背が伸びたんだぁ~


手もがっしり大きくて、力強くなってる。


4年前に会ったときは、全然そんな風に思ってなかったのに。


もしかして、サオリ今…
リョウちゃんを”男の子”だって意識してる…?


よく“友達以上”なんて言葉を聞くけど、
これって… 
そうなのかな??






…―――――
 …――――――

今、思えば あのとき
リョウちゃんを初めて、”男の子”だって
意識し始めた瞬間だったかもしれない。



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