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ボーイフレンド♡~友情から恋へ発展していく物語~

第3章 ~幼少期から中高生時代〜

そのとき、チビが私の膝の上に乗ってきた。
その愛くるしい仕草に、一瞬でキュンとしてしまった。


「可愛い~」

チビの頭を撫でてあげると、
このままスヤスヤと眠ってしまった。


それを見たリョウちゃんは、
「知らない人には懐かないんだけどなぁ」って、
言い残すと… すぐにまた何やら書き始めた。



「リョウちゃん、さっきから何 書いてんの?」

「何って… 返事だよ」


リョウちゃんは
ノートの余白に、ラブレターの返事を書いているようだった。


まさかそれはないだろうなって思っていたけど…―


「…この中の誰かと、付き…合っちゃう…の?」

「まさか! 全部 断るよ」


思い切って訊いてみたら、
予想以上に強く反応してきて、ビクッてしてしまう。


「誰とも付き合う気ねぇし!」


リョウちゃんは、思い出したかのように話し出した。


「ほらっ! 中学んとき、オレ ”部活”やってたじゃん。
あんときは、それで結構楽しかったんだけどさ……」


しばらく沈黙したかと思うと…―


「…参ったよなぁ~
オレが 全国大会で優勝したから、卒業式のとき 校門から出られなくてさ…」


そういえば、そういうこともあったなぁ~




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