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ボーイフレンド♡~友情から恋へ発展していく物語~

第4章 ~中高生時代から大人時代~

目の前にいるリョウちゃんは、姿は同じだけど、まるで全く知らない人に見えてきた。

もう、嫌っ!
何か、頭がクラクラしてきた……

そして、私は意識を失った…――


…――
……リョウちゃ~ん…――

――……あれは、夢だったの?

目が覚めたとき、枕元が自分の涙で濡れていた。
いつの間にか、寝ちゃってたんだ…――

”何だよっ 裏切ったくせに!”

突然、夢の内容の記憶が蘇える。
そっか。
子供のころの夢を見てたのか…?

『子供の自分とリョウちゃんが、手を繋いで歩いている。
突然、パッと手を離したかと思ったら、リョウちゃんがどんどん遠くへ行ってしまう。
そして、こっちを振り向いて一言…』

”何だよっ 裏切ったくせに!”

そこで、目が覚めた。
そして、少しずつ現実に戻ってきた。

”あんた、誰…?”
さっき、病室でリョウちゃんが言った。

何、これ…?

あ…
誰かが喋ってる…

「可愛そうに…」

「ショックだったみたいよ」

看護婦さんたちが、自分のことを話してる…?
ひそひそ声だったけど、はっきりと聞こえた。
そして、衝撃的な事実を聞いた。

「まさか、記憶喪失になってたなんてね…」

え… ウソ!
きおくそうしつ~~~!!

私は飛び起きて、処置室から飛び出した。



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