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ボーイフレンド♡~友情から恋へ発展していく物語~

第4章 ~中高生時代から大人時代~

・・────

「うん… うん…」

リョウちゃんは、私の話に相槌を打ちながら、楽しそうに聴いていた。

「それでね…」

続けて喋ろうとしたとき、リョウちゃんが慌てて止めた。

「分かった。…そろそろ帰ろうか」

「…え?」

「だって、ほら~」

リョウちゃんが指さした方を見ると、いつの間にか外は暗くなり始めていた。

「…あ」

ちょっと待って!
サオリ こんなに喋ってたっけ・・・?

ハッと気付いた私の顔を見てリョウちゃんは、「何か面白いものでも見た」みたいに笑ってた。
だけど、今までの「大爆笑」していたリョウちゃんとは丸っきり違くて、暖かな優しい笑い方だった。


「じゃぁ 行こうか」

リョウちゃんが先に席を立ってその場から離れた。
私も慌てて後を追いかけた。

「待って! サオリの分・・・・・・」

急いで自分の食べた代金を払おうとしたら、
リョウちゃんに、財布を出しかけた手を止められた。

「いいよ。オレが払うから」

「でも、リョウちゃん。お金、あるの?」

「え、何・・・ いつも、自分で出してたの?」

「だって、いつもこうやってたから」

そう。
今までは、決まって”割り勘”ってことになっていた。
それが、普通だと思ってた。

だけど・・・・・・

今、サオリの目の前にいるリョウちゃんは・・・・・・
当然の如く、言い放った。


「”男”が払うの 当たり前だから」


え・・・?
そうだったの?



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