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ボーイフレンド♡~友情から恋へ発展していく物語~

第4章 ~中高生時代から大人時代~

年が明けて1月7日になった。
長く続いた「昭和」が終わった。
明日から年号が変わる。

新しい時代が来るんだぁ〜
世の中が皆んな平和になるといいなぁ‥―――


今日から新学期が始まった。
学校では「”昭和”の時代が終わること」そして、地元の新聞記事に掲載された「私たちの事件のこと」で話が盛り上がっていた。

あの日以来、リョウちゃんには一度も会えていない。

やっと今日、学校で会えるんだぁ
話したいことがいっぱいある
ちゃんと今日、あのとき助けてもらったお礼を言おう

そう決意して、彼が登校してくるのを教室で待っていた。

・・・―――数分後、彼が教室へ入って来たとき、真っ先に彼の元へ駆け寄った。


「リョウちゃん・・・!」

すると、サオリに気付いたリョウちゃんが、サオリが話しかける前に喋り出した。

「あの時は酷いことを言ってごめん!」

「え・・・?」

「やっぱ、”大切な”想い出だよね。過去のこと忘れちゃえばいいなんて、言って悪かった。ごめん・・・」

「ううん、大丈夫。もう気にしてないから」

リョウちゃんは、自分が言ったこと、気にしてたんだ・・・
自分でも、もうその事はすっかり忘れていたのに‥‥‥

そのあと、すぐに全体朝礼が始まり、全校生徒がグランドへ集合した。

校長先生から、新学期の挨拶と今年一年の抱負を述べられた。
そして、この学校の生徒が事件に巻き込まれたこと等を話されて、「決して一人では帰らないように」って忠告された。

この日は「半ドン」だったので午前中で学校が終り、午後から半休になる。明日は日曜日だから、一日中お休み~

新学期の始業式ということもあって、授業はなかったので、クラスの友だちとお喋りをしたり、時間割の確認をしたりして過ごした。



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