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ボーイフレンド♡~友情から恋へ発展していく物語~

第4章 ~中高生時代から大人時代~

「サオリちゃんひとり? リョウは?」

「うん。”これからは一人で思い出したいから”って」

「ふぅ~ん。そうなんだ」


そのあとトオルくんと二人で歩いていると、校門の前には沢山の生徒たちが集まっていた。

何だろう‥‥‥?

近づいて見てみると、見覚えのある大きなリムジンが道を塞いでいた。

「来た、来た。サオリ、サオリ~!」

執事のコバヤシさんとユウコが、ずっとサオリが来るのを待っててくれたらしい。

「サオリ様、こちらへお乗りくださいませ」

コバヤシさんが、後部座席のドアを開けて礼儀正しく振舞った。

「ユウコ、どうしたの? これは・・・」

「いいから、いいから。さ! 遠慮しないで乗って」

そう言うとユウコは、サオリを一番奥の座席へ乗せてくれた。

「いや~ 快適な”乗り心地”だなぁ~」

「何であんたまで乗ってんのよ?」

トオルくんは、サオリの隣りで両手を広げて、シートの座席へもたれ掛かって座っていた。
ユウコは、トオルくんまで乗せる予定はなかったらしい。

「コバヤシ! 明日からは迎えに来なくてもいいわよ」

「ですが、またこのようなことが起こったら‥‥‥」

「もう、犯人は捕まったらしいし、絶対 安全だから」

「そうですか。では、そのようにしましょう」

車を走らせている途中、車内ではユウコとコバヤシさんが阿吽(あうん)の呼吸で会話していた。



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