
take a breather
第25章 P・A・R・A・D・O・X
「これ、どこに置きますか?」
「今日、美術室使うから
準備室に置いてくれる?」
3人の持って来た絵を準備室に運んだ
「はぁ…疲れた…」
二宮先生がドサっとソファーに座る
「今、コーヒー入れるから」
大野先生は肩から下げていたトートバッグからコーヒーの入ったポットとコップを取り出すと
コップを机に3つ並べ、コーヒーを注いだ
「はい、櫻井くん」
いつものピンクのコップを差し出される
「ありがとうございます」
お礼を言うと大野先生はニコッと笑って
残りの2つのコップを持ち、二宮先生の所へ歩いて行った
「はい、二宮先生」
「サンキュー」
二宮先生はコップを受け取ると、ゴクゴクと喉を鳴らしながら一気に飲み干した
「はぁ〜、うまっ…
さてと、喉も潤ったし行きますか」
早っ、俺も大野先生もまだ一口も飲んでないのに
「じゃあ、お先〜
朝礼には遅れるなよ」
二宮先生はコップを机の上に置き、ヒラヒラと手を振って出て行った
大野先生は二宮先生が居なくなったソファーに座り、俺を見上げる
「櫻井くんも座ったら?疲れたでしょ」
「いえ、そんな大した作業はしてませんから」
そう言いつつも大野先生の隣に座わる
久しぶりだな…このソファーで並んで座るの
夏休み前だから、1ヶ月以上前か…
ちょっとソワソワする
大野先生に好きな人がいる事には変わりないんだけど
それでも『世話焼き女房のカズさん』が二宮先生の事だってわかって、胸につかえていた大きなモヤモヤが少しだけ解消されたからかな
だって、2年以上大野先生の事を見てきたけど
どう見ても、大野先生が恋愛対象として二宮先生の事が好き、なんてなさそう
相葉さんが『世話焼き女房』って言ったのは、大野先生を揶揄ったって事だよね?
「今日、美術室使うから
準備室に置いてくれる?」
3人の持って来た絵を準備室に運んだ
「はぁ…疲れた…」
二宮先生がドサっとソファーに座る
「今、コーヒー入れるから」
大野先生は肩から下げていたトートバッグからコーヒーの入ったポットとコップを取り出すと
コップを机に3つ並べ、コーヒーを注いだ
「はい、櫻井くん」
いつものピンクのコップを差し出される
「ありがとうございます」
お礼を言うと大野先生はニコッと笑って
残りの2つのコップを持ち、二宮先生の所へ歩いて行った
「はい、二宮先生」
「サンキュー」
二宮先生はコップを受け取ると、ゴクゴクと喉を鳴らしながら一気に飲み干した
「はぁ〜、うまっ…
さてと、喉も潤ったし行きますか」
早っ、俺も大野先生もまだ一口も飲んでないのに
「じゃあ、お先〜
朝礼には遅れるなよ」
二宮先生はコップを机の上に置き、ヒラヒラと手を振って出て行った
大野先生は二宮先生が居なくなったソファーに座り、俺を見上げる
「櫻井くんも座ったら?疲れたでしょ」
「いえ、そんな大した作業はしてませんから」
そう言いつつも大野先生の隣に座わる
久しぶりだな…このソファーで並んで座るの
夏休み前だから、1ヶ月以上前か…
ちょっとソワソワする
大野先生に好きな人がいる事には変わりないんだけど
それでも『世話焼き女房のカズさん』が二宮先生の事だってわかって、胸につかえていた大きなモヤモヤが少しだけ解消されたからかな
だって、2年以上大野先生の事を見てきたけど
どう見ても、大野先生が恋愛対象として二宮先生の事が好き、なんてなさそう
相葉さんが『世話焼き女房』って言ったのは、大野先生を揶揄ったって事だよね?
