
take a breather
第27章 Turning Up
「お帰りなさい。外、寒くなかった?」
「うん、少し」
急いで出たからアウターを着ずに外に出てしまった
「お茶煎れるね?体温まるでしょ?」
「ありがとう」
翔くんが茶筒を手に取り、ニコッと微笑み掛けてくれる
その姿を見てるだけでも心が温まるよ
好きな人とふたりきりの空間でお茶を煎れて貰うなんて、初めての経験…
翔くんといると、初めてのことだらけだな
そうだよ…こういう今までと違う部分を楽しめばいいんだよ
体の関係を持つことだけがお付き合いすることの醍醐味じゃない
「はい、どうぞ」
翔くんが僕の前に湯呑みを置いてくれた
「ありがと」
湯呑みを持ち一口お茶を啜る
「うんっ、美味しいっ
翔くん、お茶煎れるの上手だね」
「ほんと?良かった…
母の煎れ方を見様見真似でやってみたんだけど」
「熱すぎなくて飲みやすい
お茶の甘味も感じるよ?」
「智さんに喜んでもらえるなんて、母に感謝しなくちゃ」
翔くんとふたりでお茶を啜りながら、窓の外の景色に目をやった
穏やかな時間…素敵な景色…大好きな翔くん…僕の好きなモノだらけ
「しあわせだなぁ…」
自然と漏れる呟き
「うん…」
相槌を打った翔くんがゆっくりと移動し、僕の背後に回る
肩の上から翔くんの両腕が出てきて、ぎゅっと抱きしめられた
「しょ、翔くんっ⁈」
「しあわせだね…」
耳元で聴こえる翔くんの声
翔くんの声は穏やかだけど、僕の心臓は穏やかでいられない
翔くん、恋愛初心者だよね⁈
なんでそんな落ち着いてるの⁈
「うん、少し」
急いで出たからアウターを着ずに外に出てしまった
「お茶煎れるね?体温まるでしょ?」
「ありがとう」
翔くんが茶筒を手に取り、ニコッと微笑み掛けてくれる
その姿を見てるだけでも心が温まるよ
好きな人とふたりきりの空間でお茶を煎れて貰うなんて、初めての経験…
翔くんといると、初めてのことだらけだな
そうだよ…こういう今までと違う部分を楽しめばいいんだよ
体の関係を持つことだけがお付き合いすることの醍醐味じゃない
「はい、どうぞ」
翔くんが僕の前に湯呑みを置いてくれた
「ありがと」
湯呑みを持ち一口お茶を啜る
「うんっ、美味しいっ
翔くん、お茶煎れるの上手だね」
「ほんと?良かった…
母の煎れ方を見様見真似でやってみたんだけど」
「熱すぎなくて飲みやすい
お茶の甘味も感じるよ?」
「智さんに喜んでもらえるなんて、母に感謝しなくちゃ」
翔くんとふたりでお茶を啜りながら、窓の外の景色に目をやった
穏やかな時間…素敵な景色…大好きな翔くん…僕の好きなモノだらけ
「しあわせだなぁ…」
自然と漏れる呟き
「うん…」
相槌を打った翔くんがゆっくりと移動し、僕の背後に回る
肩の上から翔くんの両腕が出てきて、ぎゅっと抱きしめられた
「しょ、翔くんっ⁈」
「しあわせだね…」
耳元で聴こえる翔くんの声
翔くんの声は穏やかだけど、僕の心臓は穏やかでいられない
翔くん、恋愛初心者だよね⁈
なんでそんな落ち着いてるの⁈
