
take a breather
第8章 rolling days
ハヤシライスを煮込んでいると翔さんが風呂から上がってきた
いつもなら俺の手元を覗き込んで行くのに
今日はペタペタと足を鳴らし、そのまま部屋の方へ歩いていく
翔さんがテレビを点けるとニュース番組のタイトルバックが聴こえてきた
夜のニュース番組を観るのが翔さんの日課
どんなに落ち込んでいてもその習慣を休まないのは真面目な翔さんらしい
顎を膝の上に置き、膝を抱えてテレビを観ている
こんな時にとっていい行動なのかはわからない
でも どうしようもなく愛おしいこの人を沈んだままにしておけなかった
俺はその背後に近付き
翔さんをそっと背中から抱きしめた
その瞬間ビクッと体を震わせた翔さん
「ごめんね…本当に翔さんを落ち込ませるつもりはなかったんだ
翔さんが俺の事を大切に思って育ててくれたように
俺にとっても翔さんは大切な人だから…
誰よりも幸せになって貰いたいだけなんだよ」
そう言うと翔さんの手が俺の手にそっと触れた
「智くん…僕は今 幸せに暮らしてるよ?
でも 智くんは幸せじゃない?」
「幸せだよ?毎日が楽しいんだから幸せに決まってる」
「智くんが幸せと思ってくれてるなら
智くんがここから巣立つ日まで…
それまででいいから このままいさせて?」
「うん、わかった」
俺と翔さんの想いは一緒なんだ…
お互いが幸せであって欲しいと願ってる
ギュッと抱きしめると
俺の手に触れていた翔さんの手が離れ両腕で俺の腕を抱えこむ
「ありがと…智くん…」
いつもなら俺の手元を覗き込んで行くのに
今日はペタペタと足を鳴らし、そのまま部屋の方へ歩いていく
翔さんがテレビを点けるとニュース番組のタイトルバックが聴こえてきた
夜のニュース番組を観るのが翔さんの日課
どんなに落ち込んでいてもその習慣を休まないのは真面目な翔さんらしい
顎を膝の上に置き、膝を抱えてテレビを観ている
こんな時にとっていい行動なのかはわからない
でも どうしようもなく愛おしいこの人を沈んだままにしておけなかった
俺はその背後に近付き
翔さんをそっと背中から抱きしめた
その瞬間ビクッと体を震わせた翔さん
「ごめんね…本当に翔さんを落ち込ませるつもりはなかったんだ
翔さんが俺の事を大切に思って育ててくれたように
俺にとっても翔さんは大切な人だから…
誰よりも幸せになって貰いたいだけなんだよ」
そう言うと翔さんの手が俺の手にそっと触れた
「智くん…僕は今 幸せに暮らしてるよ?
でも 智くんは幸せじゃない?」
「幸せだよ?毎日が楽しいんだから幸せに決まってる」
「智くんが幸せと思ってくれてるなら
智くんがここから巣立つ日まで…
それまででいいから このままいさせて?」
「うん、わかった」
俺と翔さんの想いは一緒なんだ…
お互いが幸せであって欲しいと願ってる
ギュッと抱きしめると
俺の手に触れていた翔さんの手が離れ両腕で俺の腕を抱えこむ
「ありがと…智くん…」
