
take a breather
第8章 rolling days
「んっ…」
心地よい温もりを胸の辺りに感じる…
その温もりを抱いている腕に力を籠め強く抱きしめた
「智くん?起きた?」
翔さんの声がやけに近くに聴こえる
それに首元に掛かる生暖かい風…
ゆっくりと瞼を開いていくと
目に飛び込んできたのは少し茶色がかった柔らかそうな髪
「へっ⁈」
視線を少し下にズラすと俺を見上げている大きな瞳
「翔さん⁈」
俺が抱きしめていたのは翔さんだった
「おはよ、智くん」
翔さんは俺に抱かれたまま
優しい微笑みを浮かべ挨拶をくれる
「ごっ、ごめんっ」
慌てて腕をよけた
「そのままでいいのに…」
少し唇を尖らせた翔さんの口から漏れる
聴き取れないくらいの呟き
「え?なに?なんて言ったの?」
「なんでもないっ」
そう言うと今度は翔さんの腕が俺の背中に回りギュッと抱きついてきた
「え?え?…」
突然の事に驚いてると翔さんの腕がパッと離れムクッと起き上がった
「さっ、起きようか」
翔さんはニコッと笑って俺を見下ろす
「あ、うん…」
体を起こしはしたが、今の一連の出来事に動揺が残り布団の上に座ったまま…
俺、もしかして翔さんのこと抱いたまま寝てた?
目が覚めた時には腕の中にいたよな?
翔さんは既に目が覚めてたみたいだけど
どれくらいの時間ああしていたんだろう…
目覚めの悪い朝迎えさせちゃったよなぁ
なんて思っていたのに…
「フンフン〜♪」
洗面所からは翔さんのご機嫌な鼻歌が聞こえてきた。
心地よい温もりを胸の辺りに感じる…
その温もりを抱いている腕に力を籠め強く抱きしめた
「智くん?起きた?」
翔さんの声がやけに近くに聴こえる
それに首元に掛かる生暖かい風…
ゆっくりと瞼を開いていくと
目に飛び込んできたのは少し茶色がかった柔らかそうな髪
「へっ⁈」
視線を少し下にズラすと俺を見上げている大きな瞳
「翔さん⁈」
俺が抱きしめていたのは翔さんだった
「おはよ、智くん」
翔さんは俺に抱かれたまま
優しい微笑みを浮かべ挨拶をくれる
「ごっ、ごめんっ」
慌てて腕をよけた
「そのままでいいのに…」
少し唇を尖らせた翔さんの口から漏れる
聴き取れないくらいの呟き
「え?なに?なんて言ったの?」
「なんでもないっ」
そう言うと今度は翔さんの腕が俺の背中に回りギュッと抱きついてきた
「え?え?…」
突然の事に驚いてると翔さんの腕がパッと離れムクッと起き上がった
「さっ、起きようか」
翔さんはニコッと笑って俺を見下ろす
「あ、うん…」
体を起こしはしたが、今の一連の出来事に動揺が残り布団の上に座ったまま…
俺、もしかして翔さんのこと抱いたまま寝てた?
目が覚めた時には腕の中にいたよな?
翔さんは既に目が覚めてたみたいだけど
どれくらいの時間ああしていたんだろう…
目覚めの悪い朝迎えさせちゃったよなぁ
なんて思っていたのに…
「フンフン〜♪」
洗面所からは翔さんのご機嫌な鼻歌が聞こえてきた。
