テキストサイズ

take a breather

第8章 rolling days

『翔さん 弁当忘れてるけどどうする?』

急いで翔さんにLINEを送った

けど、既読は付かない…

取り敢えず翔さんの分の弁当も持って登校した

学校に着きスマホを確認すると翔さんからの返信が届いてた

『ごめん!お弁当持ってきてくれてるの?』

すぐに返信を送る

『持ってきたよ』

送ると同時に付く既読

『4時限目にcall教室で授業するから
昼休みにそこに持ってきて貰えるかな?』

あそこなら誰にも見られる事なく翔さんに弁当渡せるな

『了解!』

既読が付いたのを確認しスマホをしまおうとしたら
また返信が届いた

『お弁当 一緒に食べない?』

一緒に?大丈夫なのか?もし誰かに見つかったら…

『やっぱりダメだよね
ごめんね』

返信出来ずにいると翔さんからのメッセージが届いた

謝る事じゃないのに…

翔さんのしょんぼりする姿が頭に浮かびレスをする

『ううん、大丈夫。
一緒に食べよう』

call教室は頻繁に使う教室じゃない
通常は鍵が閉められてるからそうそう人は立ち寄らないだろう

鍵は英語科の先生が管理してるから
使った後なら翔さんが持ってるって事だもんな

『待ってるね』

『ありがとう』の可愛らしいスタンプ付きで返信が来た

「なになに?おおちゃん 彼女?」

顔を上げるとニヤニヤした相葉ちゃんと目が合った

「彼女じゃねぇし」

「そうなの?凄いニヤけてたから彼女かと思ったのに
あっ、それとも好きな子?」

ヤバイ、思わず頬が緩んでたか

「好きな子でもねぇよ」

好きな人ではあるけど…

「つまらなぁ〜い
ラブな話しないの?ラブな話し」

「自分はどうなんだよ」

相葉ちゃんの恋バナ聞いた事ないな

「んー、なかなかねぇ…
気が付いているんだか いないんだかって感じ」

「えっ⁈相葉ちゃん好きな人いたんだ」

そんな風に見えなかったのに…

「おおちゃん そういうの鈍いよね」

苦笑いする相葉ちゃん

悪かったな鈍くて…

「あ、そうだ相葉ちゃん
今日の昼飯はニノとふたりで食って」

「え?なんで?」

「ちょっと野暮用」

「そっかそっか、わかった!」

相葉ちゃんがちょっと嬉しそうに見えたのは気のせいか?

ストーリーメニュー

TOPTOPへ