
take a breather
第8章 rolling days
あーもう!授業が終わったら速攻行こうと思っていたのに!
「週番!集めた課題 職員室に届けといてくれ」
国語の坂本先生が教室を出る間際に言い残していった
俺は弁当の入ったランチバッグを片手に固まる
自分で持てんじゃね?
そう言いたいけど相手は既に消え去った後
ここで愚痴ってるよりも一刻も早く職員室経由で翔さんの所へ行った方が得策だな
教台に集められた課題のノートを両手に抱え早歩きで職員室へ向かった
「おう、ご苦労!」
にこやかにお礼を言う坂本先生に心の中でアカンベーをし
またまた早足でcall教室へ向かう
職員室は2階、call教室は同じ棟の4階
弁当がグチャグチャにならないよう気をつけながら階段を駆け登る
乱れた呼吸を整えようとcall教室のドアの前で立ち止まると
中から話し声が聞こえてきた
あれ?まだ翔さん以外の人が残ってる?
それじゃあ俺が入っていくのはマズイよな…
それにしても授業終わってから結構時間が経つぞ?
誰が長居してんだ?
ドアに近づき聞き耳をたてる
「ごめんなさい…都合悪いんでまた今度にしてください」
翔さんの声…敬語で話してるって事は生徒じゃない?
「だからそれはもう聞き飽きましたって…
俺の気持ちもうわかってますよね?
だったら一度くらい外で会ってくれてもいいじゃないですか
職場で会うのとはまた違いますよ?」
この声は松本先生?
なんで松本先生がここにいるんだ?
「松本先生のお気持ちはわかってます…
わかってるからこそご一緒出来ません」
「それって、俺だからダメって事なんですか?
それとも誰が誘っても一緒?
櫻井先生に恋人はいないと聞いていたんですけど」
「恋人はいません…
でも心に決めた人はいます。
だからそういった意味でのお誘いはお受けできません
その人以外と個人的に食事をする気はないんで」
きっぱりと言い切った翔さん
翔さん…好きな人いるんだ…
「儚そうに見えるのに芯の強い人だ…
そんな貴方に惹かれたんだけど
それが今は邪魔をする…
仕方ない、また出直します」
「何度来ていただいても同じです」
「ははっ、本当に揺るがない人ですね」
ガラッ
「「あ…」」
翔さんに好きな人がいる…
その事に気を取られていた俺は
松本先生がドアに近付いて来ていた事に気が付かなかった。
「週番!集めた課題 職員室に届けといてくれ」
国語の坂本先生が教室を出る間際に言い残していった
俺は弁当の入ったランチバッグを片手に固まる
自分で持てんじゃね?
そう言いたいけど相手は既に消え去った後
ここで愚痴ってるよりも一刻も早く職員室経由で翔さんの所へ行った方が得策だな
教台に集められた課題のノートを両手に抱え早歩きで職員室へ向かった
「おう、ご苦労!」
にこやかにお礼を言う坂本先生に心の中でアカンベーをし
またまた早足でcall教室へ向かう
職員室は2階、call教室は同じ棟の4階
弁当がグチャグチャにならないよう気をつけながら階段を駆け登る
乱れた呼吸を整えようとcall教室のドアの前で立ち止まると
中から話し声が聞こえてきた
あれ?まだ翔さん以外の人が残ってる?
それじゃあ俺が入っていくのはマズイよな…
それにしても授業終わってから結構時間が経つぞ?
誰が長居してんだ?
ドアに近づき聞き耳をたてる
「ごめんなさい…都合悪いんでまた今度にしてください」
翔さんの声…敬語で話してるって事は生徒じゃない?
「だからそれはもう聞き飽きましたって…
俺の気持ちもうわかってますよね?
だったら一度くらい外で会ってくれてもいいじゃないですか
職場で会うのとはまた違いますよ?」
この声は松本先生?
なんで松本先生がここにいるんだ?
「松本先生のお気持ちはわかってます…
わかってるからこそご一緒出来ません」
「それって、俺だからダメって事なんですか?
それとも誰が誘っても一緒?
櫻井先生に恋人はいないと聞いていたんですけど」
「恋人はいません…
でも心に決めた人はいます。
だからそういった意味でのお誘いはお受けできません
その人以外と個人的に食事をする気はないんで」
きっぱりと言い切った翔さん
翔さん…好きな人いるんだ…
「儚そうに見えるのに芯の強い人だ…
そんな貴方に惹かれたんだけど
それが今は邪魔をする…
仕方ない、また出直します」
「何度来ていただいても同じです」
「ははっ、本当に揺るがない人ですね」
ガラッ
「「あ…」」
翔さんに好きな人がいる…
その事に気を取られていた俺は
松本先生がドアに近付いて来ていた事に気が付かなかった。
