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翔くんの誕生日まで2週間を切っている。

さて、どうやってお祝いしよう…
好きな食べ物はオムライスってことは知ってる。
だから、オムライスをメインに食事は用意する予定。

あとはケーキとプレゼント。

また出逢ってから一週間ちょっと。
翔くんのデータが少なすぎる…何が好きで何が欲しいのかまるっきりわからん。

そんな時はアイツに相談だな。
交換したばかりの連絡先に電話をかけた。

「もしもし」

『大ちゃん？どうしたの？』

あの後4人でファミレスで話し込んでいると、俺のことを『大ちゃん』と呼び出した雅紀。
4人でグループLINEを作り連絡先を交換した。

「あのさ、ちょっと聞きたいことがあんだけど」

『翔ちゃんのこと？』

「ん、そう。俺、まだ翔くんのこと何も知らないからさ」

『そりゃ仕方ないよ。付き合い始めてまだ2週間も経ってないだから。
で？何が知りたいの？』

「翔くんが好きなケーキと、今、何か欲しがってるものないかな？」

『ケーキはチーズケーキかな。よく注文してるよ？それと、欲しいものはないね』

「ない？」

断言した雅紀。

『うん、ない。翔ちゃんってあまり物欲がないんだよ。
本とかはよく読んでるけど、だからといって図書カードじゃ味気ないでしょ？』

確かに…恋人からの誕生日プレゼントが図書カードは嫌だな。