テキストサイズ

take a breather

第12章 Step and Go

「まぁなんだ…今まで付き合ってきた彼女たちは相性が合わなかっただけで…」

「ショウは合うとでも言いいたいわけ?
一度しか会ったことないのに?」

「そうは言わねぇよ
ただ気になんだよなぁ…
マサキが前に言ってたけどさ
アイツ本当は人の温もり求めてんじゃねぇのかなぁ…」

「なんでそう思うのさ?」

「そのまんまだよ…
アイツ、俺に寄り添うように寝てたから
自然と人の温もり求めてんじゃねぇのかなって
そんな姿見ちゃったらさ、なんかほっとけなくて…」

「だとしても、最後まで責任が持てないなら
最初から何もしない方がいい…
きっとショウが恐れているの裏切られて傷つくことだから…
だからもう何も期待しないように一晩で終わらせるの…」

「ショウから聞いたのか?」

「聞かなくてもわかるよ
本気で人を愛したことがある人間なら…
でもショウは優しいよね
本気で愛し合ってると思ってる人に
他に愛してる人がいるって言われたら
俺だったら殺しちゃうけどね?」

ニコッとマサキに笑い掛けるカズ

「笑いながら怖ぇこと言うなよ」

「ふふっ嫌だなぁ、大野さん
今のは熱烈な愛の告白ですよ?
それがわからないようではまだまだですね」

マサキが嬉しそうに笑う

「明日…ショウに会わせてあげますよ」

「え?」

「明日はショウに代打を頼むことになるでしょうから」

あー、火が点いちゃったか…

「大野さん、さっき言ったことわかってるよね?
明日ショウに会ったらまずは自分の気持ちと向き合って?
なんでショウの事が気になるのか…
それでちゃんと理由がわかったら
後は大野さんの判断に任せるから」

「うん、わかった」

「俺の体と引き換えなんだから
大野さんにとって…
そして何よりもショウにとって
良い答えが出ることを祈ってるよ」

「おう、サンキュー」

口は悪いけどお前も十分優しい奴だよ

俺にチャンスをくれる為に わざとマサキを煽ってくれたんだろ?

ストーリーメニュー

TOPTOPへ