無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

こうなってみて改めて気付く…

誰かの為に何かをしてやりたいとか
傷付けたくないとか
そんなこと考えたことなかった

もちろん友達はいたし、揉め事は好まないから
相手の意見を尊重してきた

いわゆる『事なかれ主義』…
自分が派手に動かなければ問題も起こらない
そんな考えでいるから
付き合ってきた恋人たちにお決まりのように言われるんだ

『あなたは私を愛してない』

俺から何か提案なんてしたことないもんな…

どこに行こう、とか
記念日に何か買おうとか…

彼女たちの言うがまま行動してただけ…

今回みたく自分から何かアクションを起こすなんてなかった

でもショウの哀しそうな瞳が頭から離れなくて…

『俺が』なんとかしてやりたくなった

同情なのかもしれない
愛情と勘違いしてるだけなのかも…

でもアイツをひとりにしておきたくないと思った事に違いはない

人の温もりを無意識に求めているアイツにカラダだけじゃなく心から温もりを感じさせてやりたい…

今の 毎晩相手を変えるショウのやり方じゃ
いつまでたっても傷は癒えない

だから俺がショウの心に寄り添ってやる

マサキが言うようにかなりの時間を有するだろう

結構頑固そうだし？

でも絶テェ負けねぇから

ショウと俺の根比べだな…

俺はもう覚悟したからな？

お前が大声で笑う姿を見るまでは離れてやらないから

お前も覚悟しとけよ？